清涼飲料水とミネラルウォーターの違いは?見分け方についても解説

清涼飲料水とミネラルウォーターの違いは?見分け方についても解説

私たちが普段、水分補給として飲むことが多い「清涼飲料水」や「ミネラルウォーター」。

みなさんは、この2つの違いをしっかりと把握できているでしょうか?

清涼飲料水はソフトドリンクでミネラルウォーターは水…など漠然としたイメージは持っていても、具体的に何が違うのか、どう見分けるのかを説明できる方は少ないかもしれません。

そこで今回は、清涼飲料水とミネラルウォーターの違いをとことん調査しました。

すると、原料の違いはもちろん、身体に与える影響にも違いがあることが浮き彫りに!

ここで正しい知識を身につけて、身体が喜ぶ水分補給法を実践していきましょう。

清涼飲料水とミネラルウォーターの違いって?

清涼飲料水とミネラルウォーターの違いって?

スーパーやコンビニでは、昔に比べて飲み物の種類がグンッと増えましたよね。

なかでも最近目立つのが、水の種類が増えたことです。

一昔前までは、水といえば硬水か軟水かを選べる程度でした。しかし最近は「りんご味」や「みかん味」など、味つきの水も続々登場しています。

この味つきの水、見た目は透明で、水とほとんど変わりません。

ミネラルウォーターに、ほんの少し味や香りをつけただけのため、ミネラルウォーターの仲間ではないかと思う方が多いでしょう。

でも、うすめのジュースと考えると、清涼飲料水のような感じもします。

では、味つき水は清涼飲料水とミネラルウォーターどちらに分類されるのでしょうか?

その答えは、これからご紹介する両者の違いを見れば一目瞭然です。

それぞれの特徴を知って、私たちの水分補給を支える飲み物への理解を深めましょう。

清涼飲料水とは

清涼飲料水とは

まずは清涼飲料水についてです。

イメージ的には「スポーツドリンク」や「ジュース」といった飲み物を連想する方が多いかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか?

清涼飲料水の概要

食品衛生法によると、アルコール飲料(アルコール分1%以上のもの)や乳製品(牛乳・乳酸菌飲料など)以外の飲み物は、すべて「清涼飲料水」です。

ちなみに、日本では「ソフトドリンク」という言葉を清涼飲料水と同じ意味合いで使っています。

ただし、その定義はとてもあいまいです。

「ソフトドリンク=炭酸飲料のみ」という国もあるなど、国によって言葉の使い方も異なるようです。

清涼飲料水の飲み物一覧

清涼飲料水を具体的にイメージするために、以下に代表的な清涼飲料水をピックアップしてみました。

代表的な清涼飲料水例
  1. 炭酸飲料(コーラやサイダーなど)
  2. 果実飲料(果汁100%未満)
  3. 機能性飲料(アミノ酸・ビタミン・カテキンなどの成分が配合されたもの)
  4. お茶系飲料(緑茶・紅茶・ウーロン茶など)
  5. コーヒー飲料
  6. 野菜ジュース
  7. 豆乳

こうして具体例を挙げてみると、 ひと口に清涼飲料水といってもバラエティ豊かで、それぞれ味も口当たりも異なることがわかります。

「清涼」というとさわやかな飲み物という印象がありますが、必ずしも文字通りではないようですね。

ここでもう一度おさらいしておきたいのが、清涼飲料水の定義です。

1%未満のアルコール飲料と乳製品以外は、すべて清涼飲料水に含まれるということでした。

それならミネラルウォーターも含まれるのでは?

と思った方も多いでしょう。

確かにミネラルウォーターは清涼飲料水の一種ですが、基本的には清涼飲料水には分類されず、ペットボトルのラベルにも「清涼飲料水」と表示されることはありません。

なぜ、アルコールも乳製品も含んでいないミネラルウォーターを、清涼飲料水として分類しないのでしょうか?その理由を次で詳しくご紹介しましょう。

ミネラルウォーターとは

ミネラルウォーターとは

ミネラルウォーターの定義は、農林水産省のガイドラインに基づいて決められています。

名前だけ見ると「ミネラルを多く含む水」というイメージですが、実際はどうなのでしょうか?

ミネラルウォーターの概要

ミネラルウォーターとは、地下水を原水とする容器入った飲料水のことです。

その定義は実にシンプルで、「水のみが原材料になっている飲み物」であることです。

これに当てはまる場合は、清涼飲料水ではなく「ミネラルウォーター類」に分類されます。

ちなみに、ミネラルは含んでいるものの、その量はほんのわずかです。

ミネラルウォーターを飲んで栄養補強しようと思うと、1日に何十リットル・何百リットルも飲まなければならず、現実的ではありません。

ミネラルは食事から摂取するのがベストと言われています。

ミネラルウォーターの種類

ミネラルウォーター類は、水の成分や処理方法によって以下4種類に分けられます。

代表的なミネラルウォーター例
  1. ナチュラルウォーター
  2. ナチュラルミネラルウォーター
  3. ミネラルウォーター
  4. ボトルドウォーター

ペットボトルのラベルを見ると、「種類」や「名称」の欄に上記のどれかが書かれているはずです。

では、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?

ナチュラルウォーター

特定の水源から採水した地下水のことです。直訳すると「天然水」である通り、

  • ろ過処理
  • 沈殿処理
  • 加熱処理

以外に一切手を加えていない、ナチュラルな水のことを指します。

ミネラル分などの調整もしていないため、天然水のなかではミネラルが少ないことが特徴です。

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターのうち、地中でミネラル分が溶解した地下水のことです。

ナチュラルウォーターにはミネラル分が含まれていない場合もありますが、ナチュラルミネラルウォーターには天然のミネラルが豊富に含まれています。

ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターのミネラル成分を、人工的に調整した水です。

何種類かのナチュラルミネラルウォーターをミックスさせたタイプもあります。

ろ過処理・沈殿処理・加熱処理のほかに、

  • 紫外線殺菌
  • オゾン殺菌
  • 空気混入

などさまざまな処理が施されています。

これは品質を安定させる目的で、人工的に手が加えられています。

ボトルドウォーター

ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター・ミネラルウォーターのどれにも属さない水のことです。

たとえば、

  • 純水
  • 蒸留水
  • 河川の水
  • RO水

などが該当します。

このように「ミネラルウォーター類」には4種類あり、種類によって品質や味わいが異なります。

また、ミネラルウォーターには「硬水」と「軟水」があることも大きな特徴です。

硬水と軟水の特徴の違い
  • 硬水はカルシウムやマグネシウムが豊富でしっかりとした味わい
  • 軟水は口当たりがまろやかで飲みやすくなっている

と、それぞれに特徴が異なります。

またこれらミネラルウォーターの種類について、より知識を深めたい方は、以下の記事も参考にしてみましょう。

ミネラルウォーターの種類はどれくらいある?違いや飲み分けを徹底解説!ミネラルウォーターの種類はどれくらいある?違いや飲み分けを徹底解説!

ミネラルウォーターと水道水の違い

水といえば普段水道水を飲んでいて、ミネラルウォーターは飲まないという方もいるでしょう。では、ミネラルウォーターと水道水は何が違うのでしょうか?

その決定的な違いは、「安全基準の内容」です。私たちが安心して水を飲めるよう、ミネラルウォーターにも水道水にも国が定めた安全基準があります。

基準の違い

水道水はこの安全基準の種類や数が多く、チェック項目の数はなんと51個。それらの項目をすべてクリアした水だけが、私たちの家庭に届けられているのです。

一方、ミネラルウォーターがクリアするべきチェック項目は、

  • 殺菌や除菌工程ありの場合は39項目
  • なしの場合は14項目

と、工程により項目数は異なります。

水道水よりもはるかに少なめに設定されていて、基準が緩めであることがわかります。

味の違い

また、味についても違いがあります。

よくミネラルウォーターの方が水道水よりも美味しいと言われますが、それは水道水に含まれる「残留塩素」が大きく影響しています。

というのも、水道水は厳しい安全基準をクリアするために塩素消毒しているため、多少なりともカルキ臭さを感じてしまうものです。

しかし、ミネラルウォーターには塩素が含まれておらず、気になるニオイはありません。それが、両者の味わいの違いに表れています。

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清涼飲料水とミネラルウォーターの見分け方

清涼飲料水とミネラルウォーターの見分け方

清涼飲料水とミネラルウォーターの特徴を見ると、1%未満のアルコール飲料と乳製品以外の飲み物はすべて「清涼飲料水」で、そのうち水のみを原料とするものは「ミネラルウォーター類」に分類されることがわかりました。

でも、なかには「この飲み物ってどっちだっけ?」と迷ってしまうものもあるでしょう。

そんなときに簡単に見分ける方法をご紹介します。

ラベル表示をチェック

清涼飲料水かミネラルウォーターかを見分ける一番簡単な方法は、ラベルをチェックすることです。

ペットボトルには必ずラベルが貼ってあり、そこに「種類」や「名称」という項目が書かれています。

清涼飲料水であれば「清涼飲料水」、ミネラルウォーター類であれば「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」などと書かれているので、一瞬で見分けることができます

「味つき水」はどっち?

では、いよいよ「味つき水は清涼飲料水とミネラルウォーターどちらに分類されるのか」という疑問の答えですが…

もうお分かりの方が多いかもしれませんが、答えは「清涼飲料水」です。

いくら原料にミネラルウォーターを使っていたとしても、そこに糖類や香料などが添加されていたら、ミネラルウォーター類には属さないのです。

ミネラルウォーターがその他の清涼飲料水を押さえ販売数1位に

ミネラルウォーターがその他の清涼飲料水を押さえ販売数1位に

2019年1月15日の日本経済新聞の情報によると、2018年の国内清涼飲料市場でミネラルウォーターの販売数が1位になるなど、まさかの結果になったようです。

また、国内清涼飲料市場では28年ぶりに1位が交代するようで、その点にも注目が集まりました。

それまではジョージア(日本コカ・コーラ)が不動の1位に立っており、それをミネラルウォーターである「サントリー天然水」が押さえて、1位に躍り出た形となります。

サントリー食品インターナショナルは15日、ミネラルウオーター「サントリー天然水」ブランドの販売数量が国内清涼飲料市場で首位になったと発表した。販売数量は飲料総研の調べに基づく。これまで日本コカ・コーラのコーヒー「ジョージア」が首位を守っていたが、逆転した。

引用元:日本経済新聞(サントリー天然水、清涼飲料で販売量首位に 民間調べ)より

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なぜミネラルウォーターが1位になったのか

ここまで販売数量を順調に伸ばしてきた理由には、国内において健康への意識が高まったことや、災害に備える方が増えたことが影響しています。

国内清涼飲料市場で1位を獲得した「サントリー天然水」も、近年その販売数量が増しており、サントリーの公式HPでは以下のようなグラフも掲載しています。

サントリ―天然水ブランド販売数量実績推移

※画像元:サントリー公式HP(ニュースリリース)より

このグラフをみても、東日本大震災に見舞われた2011年に急激に販売数を伸ばしており、災害への意識が変わり始めた時期とも捉えられるでしょう。

このようにミネラルウォーターに対しての意識が、目に見えて変化してきているのです。

さらに広がる?ミネラルウォーター市場

ミネラルウォータ―市場が伸びていることもそうですが、矢野経済研究所によるとウォーターサーバーなどの宅配水も同様に市場が拡大してきています。

宅配市場規模推移

※画像元:矢野経済研究所(ミネラルウォーター市場の調査)より

とくにウォーターサーバーについては、ミネラルウォーターやRO水などを温水や冷水でいつでも楽しめるほか、宅配で水が提供されるため、災害時の備蓄水としても活用できるという点で注目が高まった可能性もあるでしょう。

国内清涼飲料市場でミネラルウォーターが1位になったことや、順調に拡大している市場をみると、まだまだその成長は続くといえそうです。

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身体に与える影響の違い

身体に与える影響の違い

これまでは清涼飲料水とミネラルウォーターの成分について注目してきましたが、違いがあるのはそれだけではありません。

実は、私たちの身体に与える影響にも大きな違いがあります。

清涼飲料水の場合

清涼飲料水は味が美味しく飲みやすいため、ついガブガブとたくさん飲んでしまいがちです。

また、「ビタミン補給できる」など身体へのメリットを謳っている商品もあり、足りないビタミンを補おうと習慣的に飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、清涼飲料水は決して「身体にいい飲み物」というわけではありません。むしろ、注意点がたくさんあります。

糖分に注意

まず注目したいのが、清涼飲料水には大量の「糖分」が含まれていることです。

特に多く使われているのが果糖で、これは他の糖類に比べると体内に吸収される速度が速く、代謝によって分解されずに余った果糖はそのまま「中性脂肪」として蓄積されていきます。

ブドウ糖に注意

また、ブドウ糖にも注意が必要です。

清涼飲料水をがぶ飲みしてブドウ糖を大量摂取すると、一気に血糖値が上がります。

すると糖分を代謝するインスリンの働きが正常ではなくなり、代わりに脂肪をエネルギーとするケトン体が増えてしまいます。

ケトン体が増えるとだるさを感じたり、疲れやすくなったりするため要注意です。

この症状を「ペットポトル症候群」といい、清涼飲料水の過剰摂取によって引き起こされることからそう呼ばれています。

カフェインに注意

そしてもう1つ注目したいポイントが、コーヒーや紅茶、お茶などの清涼飲料水に含まれている「カフェイン」です。

カフェインには強い利尿作用があるため、せっかく飲んでも体内に吸収されずに、そのまま尿として排出されてしまいます。

つまり、カフェイン入りの清涼飲料水ばかり飲んでいても、適切に水分補給をすることができません

そればかりか、身体が水分不足を引き起こす可能性もあるのです。

もちろん、清涼飲料水には気分をさわやかにしてくれたり、ストレス発散になったりとメリットもたくさんあります。

しかし、身体へのデメリットも踏まえた上で、飲む量やタイミングを慎重に考える必要があるでしょう。

ミネラルウォーターの場合

ミネラルウォーターの場合は、糖分やカフェインによる影響は一切心配ありません。

味こそシンプルではあるものの、純粋に身体に潤いを与えることができます。

しかも、ミネラルは5大栄養素のひとつとされる大切な栄養素です。

ミネラルウォーターに含まれるミネラルは微量ではありますが、水分補給のついでにわずかなミネラルを摂取できることはとても効率的です。

ミネラルウォーターには、身体へのデメリットと考えられる点はないといえるでしょう。

水分補給に向いているのは?

ズバリ、水分補給にはミネラルウォーターが最適です。

ただし、飲みすぎには注意しましょう。

大量の水を一気に飲んでしまうと胃に負担がかかるばかりか、血液中のナトリウム濃度が低下する「水中毒」という怖い症状を引き起こす可能性があります。

1回に飲む量はコップ1杯程度が適量で、それを1日に5~6回飲むといいでしょう。

たとえば、

  1. 朝起きたとき
  2. 昼食時
  3. おやつの時間
  4. 入浴前後
  5. 就寝前

など生活リズムに合わせて飲むようにすると、適切に水分補給できます。

正しい知識をもって水分補給をしよう

原料と身体への影響という2つの視点から、清涼飲料水とミネラルウォーターの違いをご紹介しました。

何気なく飲んでいる飲み物がどんな種類なのか、何が含まれていて、飲むとどんな影響があるのか、きちんと把握している方は少ないと思います。

しかし、健康的な生活にはとても大切なことです。

これを機に飲み物に対する正しい知識を持ち、毎日元気に過ごすために適した水分補給を心がけましょう。

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